雪の丹沢を踏む。
記録的な大雪となった今年2月14日の降雪は、関東平野で30~80cm、
甲信地方、奥多摩、秩父、丹沢、箱根、静岡東部内陸部で1m以上に達し、
山中湖村で最大187cmを記録するなど、山間部では2m前後の降雪量になったという。
ヤビツ峠を経由する秦野清川線の積雪通行止めが未だ解除されていなかったその二週間後の週末、
滅多に見ることの出来ないであろうノントレースの丹沢を求めて、戸沢林道から塔ノ岳、表尾根へと足を向けた。
4ヶ月振りのデイハイク、おまけにトレースまばらの天神尾根の急坂で不意に腰近くまで踏み抜き、
バカ尾根稜線へ出た時には予想外の足痛… 仕方なくゆっくり、またゆっくりと足を運ぶ。
そして、賑わいの塔ノ岳山頂には留まらずに真っ白な表尾根へとすぐに飛び込むのであった。
この日の表尾根は人の姿は少なく、先人が残したトレースは大胆なショートカットのみ。
そこから少し外れるだけでバージンスノーが広がり、
否応なしに圧倒的な白の世界へと誘う表尾根の静寂と共に特別なものに思えて何度も立ち止まってしまう。
政次郎ノ頭手前でコーヒーを飲みながら一服、そこから一気に政次郎尾根を下り戸沢出合へ戻った。
深雪マイナーコースの洗礼を何度も何度も受けながら、今度は踏み抜くどころか完全に埋まるは転げ落ちるはで…
非日常を堪能!
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