初夏の夜幕営。
先週土曜は朝から娘の中学校の体育祭を観覧、週明け納期に合わせるべく午後は業務に就いた。
午後8時過ぎには帰宅するも、疲労感とやらは年追うごとに段々と重く圧し掛かってくるようだ。
そんなネガティブな大人の都合なんかどうでもいい、気持ちは既に決まっているから。
テントを詰め込み車を走らせれば… くたびれ癒えない心だけはすぐに少年になるのを知っている。
日中の初夏の陽気とはうって変わり、夜半にはまだ肌寒さが残る。
近場の河原でソロテントを手早くセッティングして早々にオガライトを焚きつけた。
T.G氏と他愛のない話をしながら明るい月光のもとで酒を嗜む。
何時しか心地良い眠気に誘われ、宵の寝床で深々と堕ちた。
朝を迎えるとすぐに気温は上昇をし、初夏の眩しい日差しが幕体を照りつける。
ダラダラと残る眠気と暫し付き合いながら、ゆっくりと時間をかけてタープを広げた。
やはり、有効面積の広い日影を確保出来る大きめのタープはソロにも快適だ。
そこに小さなチェアとテーブル、少しだけ贅沢な気分とやらを味わえた気がする。
日が昇るにつれて賑い変わる様子を見ながら充実と共にテントを畳んだ。
朝から合流のP氏を交えて帰路途中の
宮ヶ瀬湖畔のカフェに立ち寄る。
絵画のように切り取られた景色を見ながら飲む水出しコーヒーは実に旨かった。
風味を損なわないよう少しずつ注ぎ、余計な渋みなど無いそれを飲んで深く深呼吸をした瞬間、
週末の幕営少年は大人に帰るのだった。
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