習作を振り返り思うこと。

riku

2012年07月23日 19:18








これはDIYアルコールストーブを作り始めた頃に、

その基本製作方法を習得する一環として「Sanpo CF Stove 」というプロダクトを参考にし、

試行錯誤の末にようやく形にしたウコン缶を用いたコンパクトサイズの習作である。

このプロダクト製作者に敬意を払うべく手間暇をかけて磨きを入れた、

私の中ではオマージュとも呼べる特に思い入れの深いものである。

私が低燃費と実用性能を意識したコンパクトストーブ作りを開始したのもちょうどこの頃で、

CF(カーボンフェルト)を用いたこの習作と他の燃焼方式とを比較をした検証を幾度となく繰り返し、

コンパクトボディに最適であろう燃焼方式を私なりに導き出すきっかけとなったアルコールストーブでもある。

JSB氏曰く、

デザイン的には10年程前からWebで広まっていたタイプであるこの「コの字型ポットサポート」はそのギミックを含め、

アルコールストーブの用途以外でも実は数多くフィードバックされて使われている手法でデザイン的にもごくごく一般的、

オリジナリティーには欠ける単純なものではあるのだが・・・

Sanpo氏の五徳を含めたアルコールストーブからインスピレーションを受け、

自らも製作を開始した意味ではこれも習作と言うべきであろうか。

最初に作ったこのサポートも今ではポット荷重を程良く分散させた安定性の高いものへ改善、

ウコン缶とほぼ同径であるアルコール固形燃料にもぴったりだし、

今では拙作のマイクロフープストーブには欠かせない存在となった。

私は自己のアルコールストーブ作りの礎ともなったこのSanpo CF Stove を称賛に値するものとしてここに記録したい。





【 Sanpo CF Stove 】


今から遡ること2009年4月、

MLV_factory の高橋氏が世界で初めてCFストーブを作り始めて以来、多くのCFストーブがこの世に産声を上げた。

その後、「Sanpo CF Stove」は数多くのULハイカーや名立たる著名人の脚光を浴びて登場した、

当時としては斬新で画期的なホープストーブであった。

既存したオリジナルCFストーブの数々から素晴らしいインスピレーションを受けたであろうそのSanpo CF Stoveは、

製作者であるSanpo氏のクオリティーの高いTipsを取り入れた、

まさに高次元の製作手法で仕上がる優秀なプロダクトだと私は思う。

日本における自作アルコールストーブ界の技術的進歩のためにも彼の新作を心待ちにしている。



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