micro hoop stove、槍ヶ岳へ。

riku

2012年05月27日 06:32








micro hoop stove のフィールドテスト第一弾は槍ヶ岳。

この貴重なテストを敢行してくれたのは数々の山行レポートをブログ公開する「みにゃんさん」。

ご本人のインプレッションを交えて高所スペックデータをここに記録する。





上高地から約3時間の横尾で最初の給湯試験の実施、気温は21℃。

水量は約250ccで着火性も普段と変わりなし、ボイルタイムは約6分。

標高は蛭ヶ岳山頂とほぼ同じ1620mで沸点は約95℃、アルコールは10ccも消費してないとのこと。

micro hoopの特性である低燃費性能を十分に窺える結果となる。

「底広タイプのアルミ鍋をアルミ泊の風防ですっぽり覆っているから沸騰が早いのだと思う」

同日に標高1800mの槍沢ロッジ内で1カップの給湯、ボイルタイムは6分。

市販容器そのままを携行するワイルドさがまた素敵。(笑)









穂先(槍ヶ岳山頂 標高3180m)で3回目の給湯試験、気温は約12℃で風速およそ2M。

水1カップ(200cc)の給湯でボイルタイムは8分、沸点は91℃となる。

「着火は一発でOK、火は15秒ほどで音を立てて渦を巻き始めていました」

風防と適度な風の恩恵を受けて素早いプレヒートを実現。

立ち上がりの早い hoop stove の特性がここで活かされたことになる。







日本の山小屋屈指の高所「槍ヶ岳山荘」(標高3060m)で4回目の給湯試験。

気温13℃、水温も13℃で山頂とほぼ同条件、水1カップの給湯で沸騰時間8分。

「コーヒー2杯程度(400cc)なら十分な給湯能力を持っている事が確認できました」

厳冬期や強風下での難条件でなければ、高度にはなんら左右されずに使える事が実証された。

「使用上の注意点は風対策、小型軽量なだけに簡単に飛ばされます」

なるほど、使い方にもそれなりのノウハウが必要、ということになる。







今回のフィールドテストに協力をしてくれた「みにゃんさん」の雄姿。

micro hoop stove の実用性を改めて確認出来たこと、ここで感謝の意を表したいと思う。

「多分、富士山の山頂でも問題ないはず、あとは-20℃以下の超低温ではどうか興味アリです」

ホント、素晴らしい兄貴!(笑)



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