10cc Stove
昨今、新しいストーブというものは、ハイカロリーで長時間燃焼が当たり前。
「僅か10ccのアルコールしか入らないこんな小さなストーブが一体、何の役に立つと言うんだい?」
そう考えるのが普通… いや、そうに決まってる。
「いいや、小さなストーブだって結構な火力を引き出せるし、湯沸かしくらいちゃんと使えるさ」
それはラブソング以外の何物でもないサウンドなのに わざと冷やかなセリフを淡々と語る、
そんなギャップのある歌詞で有名だった あの名曲と同じようなイメージ。
どんなに新しいアルコールストーブを作っても、いつも使うストーブは決まってこれ。
たった1杯のコーヒーを煎れるだけに使うアルコール量が10cc、
総燃焼時間は7分弱と短いながらも、水1カップなら多少の余裕を持って沸かせる。
直径45mm、ストーブ本体高が21.5mmの小ささゆえに熱帰還率が高く、
息の長く力強いジェット炎、なのに必要最低限の時間でしか燃えてくれない。
画像は10cc Stove をリニューアルした Hoop Stoveバージョン。
10cc Stove -Hoop Spider-とでも言ったら響きが良いの?
そんなギャップのある儚さが妙に心地良くて、気が付くといつの間にか嵌ってる…
あの 「10cc」 と同じように、自分の中で親しみある物のひとつとして残り続けていくのだろうか。
平均的成人男性の1回の射精量が約2.5cc、オリジナルメンバー4人合わせて10cc、
というのがバンド名の由来と言われていたグループの 「これ」 、
不器用で素直じゃない男のフリをただ淡々と歌っているだけなのに、この美しいメロディーは一体?
「ギャップがあるからこそ魅力がある」
そんなスパイスの効いたものに刺激されるからこそ、このストーブの存在意義を見出せるのかも。
あなたにおススメの記事
関連記事