Micro Hoop Stove 試作 -次世代のアルコールストーブを作る-

riku

2012年04月17日 01:45







その卓越した性能から次世代アルコールストーブと言われる Hoop Stove の最小モデル、

Micro Hoop Stove の完成を目指すミッションが始まって早くも一週間が経過した。





試行錯誤をすることで3パイプ7ジェット、9ジェットの試作モデルが出来上がった。

Hoop Stove はパーツ構成はいたってシンプルながら、

製作する過程でパーツ別に3回、オートウェルド接着をしなければならない。

ただひたすら乾燥を待たなければならない時間がトータルで3日間もある。

ウコン缶の硬い缶底からの部材取りに始まり、全てのパーツを組み込むまでに

それ相当の時間を要するのがオーソドックスモデル製作との違いである。

小さなウコン缶でこれを作るのは初めての事、いきなり最初から暴走しないように

ストーブ本体の大きさを加味した控えめな仕様からスタートすることにした。







【 仕様・スペック 】

ストーブ本体高さ : 31.5mm
CFウィック入り直径5mmアルミパイプ×3本
Hoop内CFウィック封入
ジェット孔 : 0.7mm
(7ジェット・9ジェット共通)

燃焼時間(アルコール20cc使用時)
7ジェット : 13分  9ジェット : 11分50秒







Hoop Stove の最大の特徴は何と言ってもその美しいトルネード。

迫力の点で言えば本家には劣るものの、その綺麗に渦巻く炎の美しさは必見。

この小さなストーブにもその特徴が際立って現れる状態を確認する事が出来た。

給湯時間測定はしてないが、これを見る限りは同サイズのオープンジェットよりは早いはず。

ただ、もうひとつの大きな特徴である 「素早い立ち上がり」 の部分が何かにスポイルされた?

軽く息を吹きかければプレヒートは十分に早いと言える範囲ではあるのだが・・・

まだまだ熱帰還を効率良くさせるべきなのであろう。

「CFを底上げ、CFは控え目に設置」 などのJSB氏のヒントを元に更に改良を試みるつもり。







リアルウコンの缶底を Hoop に用いてセンターホールの拡大、

更にジェットの配置を広げる事が出来るので、この点も改良の余地アリなのかなと。

(でも、下地が厚くて磨きにくいから嫌いなんだよなぁ~)

更なる火力アップはまだ可能だろうし、ちょっと危ない暴走ストーブ系にしたい気もあるのだが・・・

当然ながら燃費悪化に繋がるし、絶対的な燃料容積の小さいこのストーブで考えるのなら

最低でも10分前後の燃焼時間が実用的で妥当な範囲かと思っている。


改良は続く



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