カーボンがごっそり。
Coleman 508A700J SportsterⅡ2004
赤火状態が長期間続き、おそらくジェネレータの交換が必要であろう状態な上に
増締めの余裕すら残っていないシールの効かない燃料バルブからガソリンがだだ漏れ。
ソロキャンプを始めた時に初めて購入したシングルストーブは長きに亘って放置されたままだった。
バルブアッシーを含め、新品のジェネレータに交換すればリフレッシュは可能であるはずなのに、
勝手の良いガス仕様のキャンプストーブに嵌りだしてからはその存在すら忘れ去られようとしていた。
※ここからはコールマン508AスポーツスターⅡのメンテナンス経験のある方のみお読みください。
尚、個人が行った分解整備による故障は自己責任ですのであしからず。
この記事によって不具合が生じても当方は一切の責任を持ちませんのでご了承下さい。
私の508Aは分解整備が直ぐに出来るよう、全てのネジをSUS製品の六角タイプに変更済み。
おまけにフィラーキャップは過去に紛失してしまったので、無塗装のアフターパーツに交換。
その見た目は少しだけ個性的なストーブとなっていた。
まず、最初にブラケットを外してジェネレータ本体を取り出した。
そして出てくるのはクリーニング二-ドルなのだが、今回はこれをジェネレータから抜き去った。
中は二重管構造になっていて、ニードルを後から慎重に仕舞い込むと意外にもスムーズに収まった。
ただ、ニードル再挿入で先の燃料噴射ノズル孔までニードル先端が到達しているかは未確認、
ここが今回の確証の持てない部分である。
ジェネレータはニードルレスの状態で再度、本体に組み直す。
燃料漏れを起していたバルブアッシーを外すと、シールである2つのOリングの劣化を確認。
交換部品など無い状況下での燃料漏れ対策の応急処置として思い付いたのが、
連なるOリングの間に細いミシン糸を巻きつけ、痩せて不安定になったOリングの隙間を埋める事。
これも組み直してポンピング加圧で確認をしたが、とりあえず燃料漏れは改善された。
そして、通常通りに強火で1時間ほど燃焼をさせるとご覧の通り。
ジェネレータ内部に溜まっていたカーボンが積もるように噴出してきた。
赤火の出ていた時にあった嫌な臭いも、この時点では気にならないレベルにまで落ちた。
カーボンの噴出がある程度収まってから火を止め、
誤って落下させた時にできたバーナーボックスの縁曲がりをモンキーレンチにて板金修正もした。
出てきたカーボンを集めると、なんとこれほどまでの量に・・・
何度かキャブクリーナーで簡易清掃を行っていたジェネレータの内部残留物がこれである。
再びジェネレータを取り出して、クリーニングニードルを入れ直してからまた組み直す。
次にストーブを点火させると、きれいな完全燃焼の青い炎が蘇った。
要交換であると思われたジェネレータを潰す覚悟で行った今回の作業、
赤火改善のカーボン除去法としてはかなりの効果があったと言える1つの可能性を確認できた。
バルブアッシーにしろ、同サイズのOリングと液状シール剤があれば再生も可能ではないだろうか。
バルブ、反対に取付けちゃった(笑)
今後は経過を確認する為に暫くはこの508Aの様子をみていこうと思う。
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